残業代請求 労働基準監督署

労働基準監督署は動いてくれるのか?

ネット上に溢れる労働基準監督署の悪評については、このページにたどり着いたアナタならご覧になっているはずです。私が経験した内容から申し上げると、私の居住地区の労基署は動いてくれませんでした。

 

まあ、会社が時間管理を行っていなかったので、私の申し立てが検証できないって事も有ったんですが、それにしても司法警察官ともあろうお方が、実態調査もせずに会社側から提示された報告を鵜呑みにして結論を出すとは。情けないですね。

 

証拠が充分に揃っていて違法性が高く、複数の人が関係する案件では動いてくれますが、個人の案件では動いてくれない様な感じですね。後で弁護士さんから聞いたんですが、時間管理を行っていない事自体が問題で、厳しい対応をしなければいけないはずなんです。

 

担当弁護士さんも呆れてましたね。結局、のらりくらりでかわされて時間だけ無駄に使ってしまいました。

労基署の実際の対応は?

ここからが実体験談です。あまりの対応を笑ってやって下さいまし。

<2014年3月下旬>
【持参資料】

・給与明細
・未払い残業代計算書
・労働契約書
・応募時の求人票
・業務スケジュール表 他

 

【申告内容】

・残業代未払の報告(私と他の従業員)
・36協定違反について
・有印私文書偽造違反について
・労働基準法に基づく就業規則の掲示違反について

 

【詳細】

上記申告内容を頼りない監督官(?)に報告。1時間位話した後に持参した資料をコピー。今は人事異動の季節だから、担当の監督官が決まるのは早くて4月上旬との話をされる。

 

事なかれ主義の人なのか、色々難癖を付けて来やがったのには頭にきたけど冷静に対応。本当にこの人は、労働基準法や判例を理解しているのかと疑いたくなる位の対応でガッカリ。

 

<2014年4月上旬>
【詳細】

担当監督官から電話があり、今回の件で会社側を呼び出し事情聴取するとの報告有り。「あなたの問題に対して、出来る限りの努力を致しますのでよろしくお願いします」と言われ,不覚にも「頼りになるかも」なんて思ってしまう。

 

<2014年4月中旬>
【詳細】

担当監督官から連絡。事情聴取の状況から、会社側に私の勤務実態を調査せよとの命令が下る。期限は25日。

 

<2014年4月25日>
【詳細】

担当監督官から連絡。会社側の調査内容が余りにもずさんだった為に再調査の命令が下る。期限は5月25日。期限が余りにも長過ぎる事に異論を唱えたもののゴールデンウィークを挟むから時間が必要との回答。どこまで会社に優しいんだか・・・

 

36協定違反や私文書偽造に関する問い合わせに対しても、会社側の回答待ち。ガサ入れでもすればいいものを。

 

<2014年5月25日>
【詳細】

担当監督官から連絡。会社の再報告は、従業員への聞き取りで、私は残業をしていなかったとの内容。想定内の回答ではあったけれども、ここまで性根が腐ってるとは。

 

更に呆れることに、監督官は会社の報告を鵜呑みにして、自分達では調査も行わずに民事不介入を盾に司法の場での決着を進言。法律違反が明らかなのにナゼ動かないか?会社側が監督署に提出した資料の閲覧も許されず、不完全燃焼だったけれども、これ以上行政に頼ってもムダだと思い対応を終息。

【おまけ】

時間だけを費やす不誠実な対応に腹が立ったので、上部官庁の厚生労働省に今回の件をメールで直訴。1週間後に主任監督官から連絡があり、説明不足の点をもう一度補足したいとの事だったので会いに行ってきました。

 

保身のための繰り返し説明が続いたので、36協定違反と有印私文書偽造について説明を求めた所、なぜか二人の監督官が慌て始める。おそらく何の対応もしていなかったんでしょうね。言い訳が苦しいったらありゃしない。税金で飯食ってるんだから、ちゃんと働きなさいって。

 

こんな感じで、時間だけ掛かって実りも何もないといった結末でした。司法警察員とは名ばかりで、判例も詳しくなければ証拠が無ければ捜査すらしてくれない、ただの公務員でしたね。

労働局の対応は?

労働基準監督署がこんな感じだったから、労働局には期待が持てないので行ってません。

 

「あっせん」という労使協議を仲介してくれるらしいんですが、これには法的拘束力など無く、そもそも「あっせん」の場に出てこない経営者が多いとの事だったので、これ以上時間をムダにしたくなかったからという理由もあります。

 

時間がある方はチャレンジしてみて下さい。

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